初診は大病院や総合病院?近く耳鼻咽喉科の診療所?

病気になったら、何でもかんでも最初から総合病院や大学病院などの大病院へ行けば良いというものではないのです。まずは素早く検査や治療をしてもらい、イザと言う時には迅速に大病院で治療してもらう要領が必要。

耳鼻咽喉科の診療所のメリットとは?

脳梗塞や脳出血などによる救急車を必要とした一刻を争い生命の危険がある耳鳴り、めまい、難聴の場合は救急設備のある病院や大病院や総合病院などになりますが、それ以外のケースで耳鳴り、めまい、難聴になった場合、大病院や総合病院へ行くべきか、自宅や職場の近くの耳鼻咽喉科の診療所に先ずは行ってみるべきか、迷うことが多いだろうと思います。確かに大病院では、いろいろな検査をする設備も整っていることは事実ですし、一般的ではない大手術も大病院や総合病院で実施します。しかしながら、総合病院や大学病院などの大きな病院へ行った方が、近くの診療所へいくよりも、適した医療が受けられると決め付けるのは間違いです。耳鳴り、めまい、難聴などの症状が現れ、その診断と検査については耳鼻咽喉科でも、ほぼ同じ検査を実施します。これにくらべて大病院では混雑していますので、最初の検査の段階で順番が回ってくるまで長い時間待たされることになります。また大病院では多くの患者を抱えているため時間的制限などがありますが、近くの診療所では、患者の要望などを考慮して、かなりの融通性があることが多いです。

診療所で手に負えなかったらどうなるの?

近くの診療所では手に負えない病気だと判断されたり、またはより深いレベルでの検査が必要だと判断されれば、診療所から大学病院や総合病院の専門の科へ紹介状(紹介・医療情報提供書)を書いてもらうことができます。この医師が書く紹介状の効果は絶大です。

紹介所(紹介・医療情報提供書)の流れ

まず診療所での検査した内容や診察した内容などは、そのまま大病院の担当医師やその病気の治療を専門とする医師へ引き継がれます。引き継がれた担当医師や大病院では同じ検査を繰り返さずに、スグにより深い検査や治療へ専念できます。また各地域の医療状況にもよりますが、最近は診療所で紹介状を発行する段階で既に治療の予約が取れているようなシステムになっていることも多いのです。これにより大病院の受付で長時間待たされることもありません。紹介状を受けた担当医師(この場合は大病院の医師)は、紹介元(この場合は近くの診療所の医師)へ、その後の患者の治療経過などを報告しなければなりませんので、情報の共有化の面でも有利ですし、紹介状を書いてもらうこと自体、近くの診療所に対して後ろめたいこともなく、今後何か他の病気でも気軽に相談することも可能なのです。このようなオープンな医療情報システムのネットワークは、各地域ごとや大学ごとにありますが、日本国内であれば、多少の相違はあるものの、ほぼ全域に存在します。

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