TRT療法

耳鳴り治療のTRT療法とはどういうものか?TRT療法の治療効果は?治療後の耳鳴りが改善されるまでの経過は?

TRT療法とは?

TRT療法とは、1994年にアメリカで開発された、耳鳴りの治療法です。別名、耳鳴り順応治療法とも言います。日本では、2002年頃から治療法として導入されました。

TRT療法と耳鼻咽喉科

TRT療法を受けた方の意見として、心理療法と変わらないのでは?っと思われることもあるようですが、TRT療法と心理療法とは厳密には違います。TRT療法あまり日本で認知されていないこともあり、またTRT療法をされている耳鼻咽喉科も少ないようで、そのような誤解を生じていると思われます。

TRT療法と脳の機能

聴覚を通じて、脳はすべての音を聴いてはいるのですが、すべての音を脳が意識して認識しているわけではありません。脳の仕組みとしては、関心のある音だけを認識するように機能しています。

TRT療法のメカニズム

耳鳴りがどのようにして生じているのか?そのメカニズムを理解するために医師がカウンセリングを行います。脳が耳鳴りを過剰に意識したり、反応したりすることで、耳鳴りをさらに悪化させ、耳鳴りの症状が悪循環に陥ってしまうためです。そのためには脳を耳鳴りに順応させ、耳鳴りそのものが聴こえていたとしても、患者が安心する音として、認識させ、最終的には、耳鳴りによって生じる音を脳の認識が素通りするようにさせます。

TRT療法ですべて完治するか?

すべての耳鳴り治療がTRT療法で完治するわけではありません。TRT療法が有効なものとそうではないものがあります。TRT療法を施す場合、TRT療法だけで治療効果を得られることもありますが、その他、音響療法などを施すこともあります。何れにしましても、TRT療法や心理カウンセリングを受ければいいのではなく、医師の診察・指導の元で治療されることをオススメします。

最新(更新)記事

耳鳴りは根本的な治療が難しい? - 耳鳴りの治療の大半は根本的な治療だけでは難しいという現代医学の現実を知っていましたか?根本的な治療(原因療法)をつづけながら、耳鳴りの苦痛を和らげるための対処療法とは?

初診は大病院や総合病院?近く耳鼻咽喉科の診療所? - 病気になったら、何でもかんでも最初から総合病院や大学病院などの大病院へ行けば良いというものではないのです。まずは素早く検査や治療をしてもらい、イザと言う時には迅速に大病院で治療してもらう要領が必要。

難聴から数十年経てめまいが起こる遅発性内リンパ水腫 - 高度難聴になってから数十年を経て、激しいめまいに襲われる遅発性内リンパ水腫とは?メニエール病との共通点と違いはなんだろう?遅発性内リンパ水腫の症状、原因について。

耳管狭窄症 - 鼻風邪や喉の炎症などの原因により発症することが多い耳管狭窄症はどのような症状なのか?検査と原因、治療法とは?

耳管開放症 - 無理したダイエットなど急激な体重減少や過剰なストレスなどで発症しやすいといわれている耳管開放症。原因と症状、治療と検査について。

TRT療法 - 耳鳴り治療のTRT療法とはどういうものか?TRT療法の治療効果は?治療後の耳鳴りが改善されるまでの経過は?

人工内耳と人工中耳 - 体内へ埋め込む装置である人工内耳、人工中耳について。補聴器との違いとは?どのような仕組みなのか?人工内耳により難聴の治療対象になるのだろうか?

補聴器の選び方 - 難聴に伴う聴力を補うための補聴器について、補聴器にはどのような種類があるのか?選ぶ基準は?そして留意する点は何か?技術の進歩で補聴器の精度は年々高まっています。

難聴治療 - 病状によってさまざまな難聴治療ですが、時間の経過とともに回復が難しくなるのも難聴の特徴です。薬物療法、手術など、難聴治療の概要について。

めまいの原因が脳出血や脳梗塞 - 激しい頭痛やめまい、意識障害、手足の麻痺が伴う病気で耳に異常が無ければ脳出血や脳梗塞かもしれません。スグに救急車を呼んで病院へ連れて行きましょう。緊急手術が必要なことも。

カテゴリ

原因と症状

生活に支障が出るほどつらい耳鳴りやめまいの原因と症状にはどんなものがあるんだろう?耳鳴りやめまいの原因となる病気にはどんな種類があるんだろう?そしてその病気の症状とは?

治療方法

生活に支障が出るほどつらい耳鳴りやめまいの治療方法にはどういうものがあるんだろう?薬だけで治るの?それとも手術をしないといけないの?生命に危険があることもあるんだろうか?

注目記事

頭の中から音がする頭鳴りは耳鳴りと同じなの?

軽いめまいだから平気だと思っていませんか?

プロフィール

サイトのアイコン

  • 好きなスポーツはテニスです。
  • 趣味の範囲ですが、茶道も好きです。
  • 最近、家庭菜園を始めました。

ソーシャルボタン

このエントリーをはてなブックマークに追加